主婦が副業でハンドメイドのモノ作りをして稼ぐ必勝戦略とは

主婦を中心に人気を見せ始めているハンドメイドでモノ作りを行う内職や副業。

ひと昔前までは工場勤務等の一部の主婦や、モノ作りが好きな人の間のみで行われていたものが、インターネットが拡がったことで多くの人ができるようになりました。

主婦の内職や副業と言えば、シール貼りや葉書の宛名書きがイメージとして強いですが、最近はハンドメイドで商品を作成する仕事が流行り始めています。

今回は、このハンドメイドの副業について、解説していきたいと思います。

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主婦ができるハンドメイドの副業とは

まず、ハンドメイドの副業ついて再度詳細に解説します。

ハンドメイドの副業は手作業で「モノ作り」を行い、完成品を依頼者へ納めたり、または自ら販売したりする副業です。

ドライフラワーなどの造花や、天然石などを利用したハンドメイドアクセサリーの作成、デニムや布製品の裁縫から革を利用した小物雑貨の作成までジャンルは多種多様です。

一般的なコンビニやカフェなどのアルバイトや、日雇いの派遣、ウーバーイーツなどの単発バイトでは労働力を提供することでその対価としてお金を稼ぐ仕事になりますが、ハンドメイドの副業の場合は「モノ」を納品してその対価としてお金を稼ぎます。

つまり、提供するものが「役務(労働力)」でなく「モノ」である点が大きな特徴です。

この特徴は基本的に、他の内職、例えばシール貼りや葉書宛名書きなどの仕事も該当するのですが、ハンドメイドの副業はこれらの仕事よりも「質」が重視されるため難易度が高い点が大きな違いとなります。

そのため、アクセサリーなどの細かい素材を扱えるだけの手先の器用さや、販売対象となる人を意識した上で作成するセンスが問われ、主に男性よりも主婦を始めとした女性におすすめの仕事と言えるでしょう。

特に、子どものための衣服やアクセサリーなど作ったことのある子持ち主婦の方は経験やスキルを活かしやすいためおすすめです。

また、この仕事は基本的に作成した分だけ納品したり販売したりすることで、その実績に応じた対価を得るシステムになっているため、場所も時間も選ばずに自分のペースで仕事が行える点で専業主婦の方に向いているかもしれません。

このようにハンドメイドの副業は主婦に向いている仕事と言えますが、この副業は主に2種類に分かれます。

1:仕事の依頼者より案件を受注して内職するケース
2:個人事業主として自ら副業するケース

それぞれのケースにおいて、以下の章より細かく説明していきます。

内職として副業

まず1つ目に、仕事を受注し内職するケースです。

現在、人手不足によって、自分の会社の人員では満足にモノづくりを行えないケースが増え始めています。

これを補うには、自社の人員以外の人手を借りるしかなく、そのような事情を抱えた企業ではインターネットを介して人手を募りモノ作りを行っています。

そのため、インターネット上で案件を探せばハンドメイドでモノ作りを依頼している副業案件が見付かることがあり、応募し受注できれば内職で取り掛かることができるようになっています。

しかし、経験者でなければ募集していない案件が多く、ハンドメイドでモノが作れるスキルや経験がなければ仕事をこなしていくことが難しいでしょう。

個人事業主として副業

次に、個人事業主として自ら販売をしていくケースがあります。

1つ目は仕事を貰って進めていく形でしたが、今度は自分が作りたいハンドメイド商品を作成し販売していく形となります。

あらかじめ決められた素材で決められた商品を作成すれば良いわけではないために内職するよりも難易度が上がりますが、ハンドメイドで商品を作成することができればこのような形で副業をすることも十分考えられます。

難易度が高い分売れたお金を全部自分の稼ぎにできることが特徴のため、ハンドメイドで商品を作ることに自信があり大きく稼ぎたい方は個人事業主として活動する方が良いかもしれません。

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内職でハンドメイドの副業

内職で行うハンドメイドのモノ作りは、あまり案件自体が多くない傾向にあります。

しかし、その中でも手芸や裁縫といったハンドメイドアクセサリー作りやポーチ作成などの案件は比較的依頼されているケースが多く、仕事を見付けることが可能です。

内職で行うハンドメイドのモノ作り案件例

内職で行えるハンドメイドのモノ作り案件はさほど多くはありませんが、インターネット上で検索すれば見付けることができます。

例えば以下のような仕事があります。


【仕事名】
都内限定・継続のお仕事 かわいい生地の縫製(経験者のみ)募集

【作成するモノ】
ポーチ等の小物雑貨

【案件詳細】
1点100〜200円。(物によって変動)
部材配送の関係で「都内」の方限定
連絡の取れる方、納期を守れる方、丁寧な作業の方が対象
ポーチの形状は一般的な平、台形、円筒だが、生地はかわいいデザインを採用しているため、かわいい物、おしゃれな物が好きな方は楽しくできる仕事
材料(生地、パターンデータ、ファスナー、タグ等)はすべて支給


上記はピアスなどのアクセサリー作成がメインではなく、ポーチなど布製品を始めとした小物雑貨を作成する案件ですが、経験者且つ都内限定の仕事です。

また、依頼者との取り決めに応じて可能な分を決められた納期までに納める歩合制の仕事になっています。

内職でハンドメイドの副業をする際の稼ぎ方

内職でハンドメイドの副業を行っていく場合には、大きく以下の2つのポイントを抑えておく必要があります。

1:ハンドメイドアクセサリーを中心に数パターンで確実に作成できるよう実績を作る
2:安定した納品が実現できるように作業時間を確保する

まずは、実績を作ることです。

内職で稼いでいく場合には、仕事を依頼者より貰うことが前提となります。

案件自体が少ない上、さらに経験者が求められているために、実績が最も重要な要素を占めてきます。

そのためハンドメイドのモノ作りができることを依頼者に示すことで、仕事を受注しやすくなるのです。

また実績に加えて、作業時間を確保することも重要です。

内職作業は完全歩合制で作成した分だけ収入を得るビジネスモデルであることや、仕事の依頼者と取り決めた分を確実に納めることもあるため、確実に時間を確保して仕事をこなすことが求められます。

その他には、スキルやセンスなど細かく求められる要素はあるものの、この2点さえ抑えておければ内職で仕事を受注しお金を稼ぐことができる可能性が高まるでしょう。

内職で副業する際の求人の探し方

前章で紹介した案件は、クラウドワークスに掲載されている1つの案件を紹介しました。

実際に求人を探す際には、クラウドワークスのカテゴリ検索にて以下より検索することで見付けることができます。

仕事を探す>カンタン作業>内職・軽作業>手芸・裁縫

案件数自体はさほど多くはないものの、一定数の内職案件がすぐに見付けられるため、ハンドメイドのモノ作り実績がある方は応募してみてもよいかもしれません。

また、上記で紹介した裁縫の副業であれば、クラウドワークスの他にも求人の探し方はあります。

裁縫の副業に関して効率的な探し方は以下の記事で纏めていますので、ご覧ください。

裁縫の副業をするために活用すべきサービスはこちらから確認

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個人事業主としてハンドメイドの副業

個人事業主としてハンドメイドの副業を行う場合は、自分で仕事を行い販売まで行わなくてはなりません。

そのため、いくつかポイントを抑えた上で進めていく必要があります。

個人でハンドメイドの副業をする際に抑えるべきポイント

個人でハンドメイドのモノ作りを行い販売までしていく場合には、以下のポイントを意識して活動していく必要があります。

ポイント1:仕入れ単価を抑えること
ポイント2:売れ行き商品やジャンルを抑えること
ポイント3:販売チャネル

ハンドメイドでのモノ作りは所謂「物売りビジネス」になるため、「いかに安く仕入れていかに高く売るか」「そしてどれだけ多く販売できるのか」に掛かってきます。

収益=(販売価格-仕入れ価格)×販売数

収入を上げるためにはこの方程式を意識して取り組むことが肝になるため、仕入れ単価(コスト)と売上価格、多く販売するための販売チャネルが極めて重要になります。

この原理原則を守ることができていないと、モノが売れずに大量に在庫を抱えてしまったり販売数は多いものの全く儲からない事態に陥ったりしてしまう可能性があります。

そうなると、せっかく頑張って作ったのに全て無駄になってしまうだけでなく、今までモノ作りに費やした時間が全て無駄になるため他の仕事に時間を割いていれば見込めた収入自体もフイになってしまいます。

そうならないためにも、個人事業主としてハンドメイドのモノ作りで副業をしていく場合には、しっかりとポイントを抑えて臨むようにしましょう。

販売価格

前章にて、抑えるべきポイントは仕入れ額を抑え、高く売り、多く売ることだとお話しました。

このポイントを踏まえて、私が計算して弾き出した数値は以下となります。


【仕入れ額】1商品当たり300円以下
【販売価格】1商品当たり1,500円以上
【販売チャネル】メルカリ


仕入れ額が300円で販売額が1,500円の場合、原価率(商品販売におけるコスト)は20%です。

通常30%以下でなければ大きく稼ぐことは難しいのですが、今回はより低めの20%で設定しています。

理由は販売時に手数料が加わるためです。

今回想定した販売チャネルであるメルカリを利用する場合、そこに出品して希望者に販売するわけですが、その際にメルカリにアプリ利用料として手数料を払うことになります。

これが10%掛かることになるため、これを見越して、原価率は最低でも20%に抑える必要があるのです。

1,500円-(300円+(1,500円×10%))=1,050円

つまり、今回想定した数値で販売していくことで、商品を1つあたり1,050円を稼ぐことができる計算となります。

販売方法

今回推奨する販売方法は、初心者でも最も簡単に商品紹介から販売まで行うことができるメルカリです。

メルカリは現在日本で最も活用され認知されているフリマアプリであり、集客力が高いことに加えて利便性が高いことが選定した理由です。

個人事業主として商品を販売していく上で最初のハードルとなるのは集客です。

いくら良い商品を作ろうとも誰にも見てもらえない限りは売れる可能性はありません。

メルカリはその点で初心者でも簡単に商品を見てもらう機会を創出できるプラットフォームであるために、集客ハードルを容易にクリアすることが可能です。

またメルカリは利便性も優れているため、特別にコツを掴む必要もなく始め方も簡単です。

パソコンを使わなくとも、スマホアプリで全ての作業を完結することができます。

また、商品を販売する際には、商品タイトルや商品の写真、説明文から値段まで細かに記載することが必要ですが、記載箇所が明確で商品アップロードの仕方に関してヘルプが充実しているため迷うことがありません。

このように、メルカリは極めて簡単に商品をアップロードでき集客力も優れているため、商品販売から売上までのリードタイムが短いことが最大の利点です。

もしも慣れてきた際には、BASEやminne、ラクマなど他のスマホアプリを活用して幅広く販売する方法が選択できるようになります。

なお、個人事業主として販売する中で裁縫で副業する場合にはメルカリ以外にもおすすめのサービスがあります。

裁縫の副業で個人事業主として販売する際におすめのサービスはこちらから

個人でハンドメイドの副業をする際の稼ぎ方

販売価格やチャネルが決まったら後は具体的にコストを抑える方法や販売数を最大化する方法を実践していきます。

具体的には、費用対効果の基準を設定し効率を高める方法、売れる商品を見極める方法について具体的な戦術を実行することで収益を最大化します。

費用対効果の基準を持つ

突然ですが、東京都の最低賃金はご存じでしょうか。

2019年11月現在、東京都の最低賃金は1,013円となっています。

即ち、1時間働けばどんな仕事でも約1,000円稼げることになります。

これはつまり、せっかく始めた副業も1時間あたり1,000円を超える期待値で働くことができなければ通常のアルバイト、パートよりも非効率的な副業であったということを意味しています。

そのため、商品1つを作成し売るまでに掛かる時間を1時間に収める必要があるのです。

そうすることで初めて時給1,050円>最低賃金が実現できることになります。

ただ、ハンドメイドでモノ作りをするには当然こだわりや想いを入れて作ることも多いため、1時間では作成できないケースもしばしばあるでしょう。

周囲のヒアリングでは、おおよそ、3時間程度という声が一番多く聞かれる作業時間でした。

これに販売に掛かる準備時間を入れるとおおよそ作って売るまでに4時間ほどかかる計算です。

時給換算すると、約260円程度です。

これは他のアルバイト・パートよりもはるかに非効率であり、例えば月収10万円を達成しようとすると月に約385時間働かなければならない計算です。

1日に働く労働時間に換算すると実に12時間も働くことになり、とても実現できる水準ではありません。

そのような事態を招かないためにも、費用対効果の基準をしっかりと意識した上で水準を上回るように活動していくことが求められるのです。

効率的に量産する

費用対効果を意識する上で大事なことは、如何に効率的にモノ作りと販売作業を進められるかということです。

作成時間の短縮においては、1回の作業で同一テーマの商品を量産し通常1つ作るのに3時間掛かるところを6つで3時間といった感じで作成時間を削減することを狙います。

これが実現できれば、1つ作成するのにかかる時間を30分ほどに短縮でき非常に効率が良くなる計算です。

また販売時間の短縮においては、販売作業を1つ1つ進めるのではなく1度に多くの商品を出品し纏めて行うことで短縮を狙います。

通常、メルカリで販売する上で必要な行為は、商品の写真撮影、タイトルや商品案内文の作成などです。

同一の商品であれば、同一アングル、同一案内文で流用できるところが多くあるので、1つの商品をアップロードするのにさほど時間を要しません。

また、可能であれば色違い商品を用意し、一回のアップロードで複数の商品を販売できるようにすると更に効率が良くなります。

このように徹底的に効率化を図ることで、例えば1つの商品で1時間かかっていた準備時間を30分にまで削減することができ、1つの商品販売で時給1,050円を実現することができる可能性が高まります。

子育てや家事に忙しい主婦であっても工夫をすれば3時間は捻出可能という声も多く聞くため、ハンドメイドでモノ作りを行い副業する場合にはこの水準を目指し取り組むことを必要条件にすると良いでしょう。

人気商品を見極める

単に同じ商品を効率良く作れば良いのかと言えば、そういうわけではありません。

当然ながら早く作っても売れなければ全く意味がありませんので、商品を作ると同時に人気商品を見極める必要があります。

メルカリはまだ売れていない商品とすでに売れている商品をソートして絞り込むことができるようになっています。

これを活用することで、既に売れている商品はどのような商品が多いのか、売れている商品を並べてみることで売れ筋商品の傾向を見極めることが可能です。

・種類(ブレスレットや指輪、イヤリング当)
・色
・形
・値段
・素材

例えばハンドメイドアクセサリーを作成して販売する場合、上記項目の洗い出しをすることができます。

1つずつ洗い出して傾向を探ればどんな商品を多く作るべきか仮説を立てることができるため、上手く情報を抽出することができれば有力な情報にすることができるのです。

私がハンドメイドアクセサリーの傾向をメルカリで調査したところ、売れ筋商品の傾向は以下にあるように思います。


・種類=ブレスレットor指輪
・色=特定色を利用するのではなく、三原色を上手く取り入れた商品(赤、青、黄色)
・形=ごつごつと大きなストーンを活用するのではなく、細目で且つ繊細なビーズを活用した商品
・値段=1,500円前後(これより安いとブランド価値が損なわれ、高くても売れない)
・素材=スワロフスキー等、高級感のあるブランド素材を活用


この仮説が正しければ、この条件さえ守れていれば一定の販売数を担保することができるようになります。

またこれに加えて、さらに販売数向上を狙うためにメルカリに出品する際の写真や商品案内文にも注力します。

私の調査では以下の点が写真や案内文の注力ポイントとなります。


・写真=ボヤけておらずくっきりと商品が映っている、背景色が商品のカラーを殺さない(例えば薄い色を使っているのであれば背景も目立たない白地等で撮影する)、商品が一番活きるアングルで撮影する(ブレスレットは斜め45度、指輪は真上気味80度からの撮影等)
・案内文=タイトルはキーワードをのみで簡潔に訴求する、案内文はターゲットを意識して魅力を伝える文章で構成する。


例えば、何をテーマにして作成したのかを最初に記載するのが王道パターンです。

素材であればそのブランドを、形であればその形を、色であればその特徴的な色を訴求するのが良いでしょう。

・人気商品の見極めとそれに基づいた商品作り
・販売時の写真と案内文での魅力訴求

この2点を抑えることができれば、メルカリで販売する土台が整うはずです。

月収10万円以上稼ぐための戦略

では今までのポイントを踏まえた上で、具体的にハンドメイドのモノ作りで副業を行い、月収10万円を達成するための戦略をお伝えします。

戦略を考える上で重要なことは、以下の3つのポイントを抑えておくことです。

・市場のニーズを満たす
・競合に勝てる
・自分の強みを活かせる

まず大前提となるのは、購入する人に共通するニーズを満たすことです。

メルカリで商品を探している人には何らかの理由があってメルカリを利用しています。

そして購入条件に合致するものをピックアップして商品を購入しますが、その購入条件は何なのかを明らかにすることが一歩目です。

そこからそのニーズを満たしうる戦い方を選択することで売上を積み上げていきます。

細かな戦い方を考える際には、競合の情報と自分の強みを鑑みることが大事です。

自分の強みを活かせなければ戦っても勝つことはできませんし、競合な得意な領域ばかりで戦っていても同様に勝てる確率が低くなります。

市場環境から大まかなニーズを割り出した上で、競合があまりいない商品を割り出し、その領域で自分の強みを最大限活かすことが、最も勝てる確率が高い手段となるのです。

市場のニーズを満たす

市場にニーズを満たすためには、世の中の課題は何かを考える必要があります。

今回のビジネスはハンドメイド商品の販売になりますので、世の中一般的にハンドメイド商品を欲しいと考えている人は「なぜ」ハンドメイドの商品が欲しいのかを考えます。

現状、私が考えるハンドメイド商品のニーズは以下の3つであると考えています。

・安く買える
・可愛い商品が買える
・オリジナリティ(唯一無二)のある商品が買える

100円ショップに代表されるように、今では安くて良いモノがいくらでも手に入る時代になりました。

最初から高いモノを買うのではなく、まずは同等の機能を有していて安く買えるものから購入しようという意識が世の中の一般的な常識として成り立ちつつあるため、安く買えることは現代において重要な要素を占めています。

それと同時に、買う商材の欲求は、「便利」であることから「デザイン性」に移り変わってきていると感じています。

インスタグラムが流行り、「インスタ映え」なるワードが流行したこともその要因の1つでしょう。

何でもできて何でも手に入りやすくなった時代になってきたからこそ、よいよいデザインが重要視され始めており、スマートフォンやワイヤレスイヤフォンなど、各社がこぞってデザイン性を追求しているのもそのためでしょう。

最後に、唯一無二のモノが欲しいというニーズです。

モノに求めることが便利さからデザイン性へと移り変わるとともに、単に使えるモノから身に付けて自分自身を表現するモノへと移り変わり始めていると感じています。

例えば、古着を始めとしたファッションに関しては特にそのような傾向にあります。

自分自身の個性を表現するために、他人と被らない「唯一無二」のモノを求めるニーズは確実に存在し、このニーズを満たせばファンがつき継続的に購入してくれる人が増えるでしょう。

このように、市場の課題を想定しニーズを満たすことで、満たした分だけ販売数や販売単価の上昇に繋がり、最終的に売上に繋がっていくことになります。

戦略1:圧倒的なコストリーダーシップ

市場のニーズを想定したあとは、その課題を攻略するための戦略とそれを実現するために必要な作戦を具体的に考えていきます。

今回、私が想定するハンドメイドの商品販売で最初に取るべき戦略は、課題の大きさ、解決の容易さを踏まえると、「安くて可愛い商品が買える」課題を満たすことであると考えています。

世の中一般的な流れとして、オリジナリティのある唯一無二の商品を購入してもらうには、まず認知されている必要があります。

順序としては、認知された後気に入ってもらった上で購入するという流れになるために、いきなりオリジナリティを追求しても認知されていない段階では購入してもらえる確率は低くなることが想定されます。

例えば、100人中10人しか認知されていない商品ブランドの場合、その中から購入するのが20%だと仮定すると購入確率は全体の2%です。

しかし安くて可愛い商品であれば、ブランドが認知されていなくとも、まずは最も安い商品であることと、可愛いと思われるポイントを抑えていれば目にとめることができるためそれだけ購入確率が上がります。

一般的な商品の相場が1,000円だとした場合に、800円で販売すれば「値段が安い順」では最も上位に表示されるため目に留まる確率は100%です。

その上で、一般的に満たすべき「可愛い基準」が全項目中80%満たされていれば購入確率は80%となり、オリジナリティを追求するよりも成功確率は40倍となります。

そのため、最初は多少単価を落としたとしても購入確率を増やすべく「安く可愛い商品」の販売数を稼ぐ戦略がベストであると考えています。

このように、圧倒的なコストの低さで勝負することを一般的にコストリーダーシップ戦略と呼びます。

代表的な例としては牛丼チェーンが挙げられます。

具体的な戦術

月収10万円を達成するために必要なことは、販売商品単価を1,500円とした場合は、10万円稼ぐために月間約100商品を販売しなければなりません。

この仮定に基づいた時に、1日に販売しなければならない販売数は3.3商品、さらに6日間では20商品となります。

さらに、1,500円よりも単価を安く販売しようものなら、100商品以上の販売が必要になります。

このように、値段を安くして販売するとそれだけ販売しなければ商品数は増えていくために、具体的に作戦を練って対応していく必要があります。

そこで、ポイントとなるのが素材の仕入れ費用削減と商品作成に掛かる時間の短縮です。

仕入れ素材はボリュームディスカウントを狙い、100円ショップや業者から纏めて一括購入することで単価を抑制します。

またハンドメイドで商品を作成するために掛かる時間は、商品ごとにテーマや素材を変えていては、おおよそ毎回3時間ほど掛かるでしょう。

これを抑えるために、週ごとに同一テーマで同一素材に種類を統一し、作り方を平準化することで6日間で20品作成します。

例えば、最初の6日間はブレスレット、素材はスワロフスキーで20色の色合いを細かく変えて作成、そして次の6日間は指輪、素材はステンレスとスワロフスキー、20パターンで細かく色合いや形を変えて作成する、といった感じで効率よく作成していきます。

これを実施することで、6日で20品、1日に掛ける時間を約3時間20分ほどで作業することを目指すことができるようになるはずです。

具体的な1週間の具体的なスケジュール感は以下の通りです。


1日目:1週間分の作成商品全20品に必要な素材を業者向けネットショップや、素材の卸売り問屋、ダイソーを始めとした100円ショップ等でまとめ買いし揃える(単価1,500円の場合、予算は1商品300円として6,000円が上限)
2日目:この1週間で作成するテーマ分20品の色や形、それぞれの細かな特徴を定めて素材を並べる。土台から着手し始める
3日目:1日目の続きで、全20品のそれぞれに土台から素材付けを加えてそれぞれの商品を形作っていく
4日目~6日目:商品全20品を完成させてメルカリにアップロードする。


これを5周回すことで、全100品を1か月の間で作成します。

単価を1,500円とすれば、掛けた時間はおおよそ100時間、全て販売できたとすると100商品で150,000円の収益にすることできます。

ここから素材購入費=30,000円、メルカリの販売手数料10%=15,000円として、支出は45,000円なので、最終的に月収105,000円が手元に利益として残る計算です。

戦略2:ブランドの確立

しかし、本当に月に100商品を毎月作って販売することは現実なのか?そう思った方も多いと思います。

最初の数か月なら慣れればいけるかもしれません。

またモノづくりが本当に好きでいくら作っても全く飽きない方も問題にならないかと思いますが、副業目的で始めたい方にとってはこれをずっと続けるには少々ハードルが高いように映ると思います。

そんな時は、商品のブランド化に方針を取り、料金設定を徐々に上げていくことで、1商品当たりの販売単価を上げることで販売数及び月あたりの作業時間を大幅に減らすことができます。

前章でもお伝えしたように、ブランドは最初の認知率で購入確率が大きく変わってきます。

最初にコストリーダーシップ戦略を取り販売が順調に進めば購入点数が増えれば増えるほど認知度が上がっていくため、そこで初めてブランド戦略に舵を切ることができるようになります。

ですが、気を付けなければならない点は、いきなり高額で販売しても売れない、という点です。

全くノーブランドの個人が作成した商品を高額で購入する人はいません。

販売実績やそれに伴う評価をいただくうちにブランド価値が高まっていき、ファンが付くことで高額でも売れるようになっていくのです。

徐々に販売数を少なくし、作業時間も少なくしながら、月に10万円達成できるような体制を構築していきます。

具体的なイメージは以下の様になります。


最初の月:販売数100品、作業時間100時間
2か月目:販売数95品、作業時間95時間
3か月目:販売数80品、作業時間90時間
4か月目:販売数70品、作業時間80時間
5か月目:販売数60品、作業時間70時間
6か月目:販売数50品、作業時間60時間


以上のように、販売数も作業時間も約半分にして、それでも月に10万円稼げるように少しずつ商品の単価を上げてブランド化を進めていくことで、毎月安定して稼ぐことができるようになるはずです。

副業後の確定申告

最後に、副業後の確定申告の必要性について触れておきます。

内職であろうと、個人事業主であろうと、お金を稼いだ場合は必ず税金が発生するために税務署に申告して自分で税金を納付せねばなりません。

所得税であれば、サラリーマンなどの会社員は年間所得を20万円以上稼いだ場合、主婦であれば年間所得を38万円以上稼いだ場合に発生します。
(主婦は扶養控除により38万円までは所得0円扱いにできます)

住民税はサラリーマン、主婦関係なく1円でも稼いだら発生するため、年間所得1円以上ある場合は必ず申告するようにしましょう。

また、確定申告の方法については、やり方が分からない場合誰かに教えてもらいながら進める方法が一番確実です。

得に青色申告をする場合には必要書類が多い上に書き方を複雑のため、初心者にはハードルが高いです。

無料で確定申告のサポートを行っている会場に赴いたり、税理士の力を借りることで確実に進めるようにしましょう。