副業を在宅で行い「稼げるWebデザイナー」として活躍する条件

副業をする上で在宅にてできる仕事と言えば全ての作業、やり取りがWeb上で行えることが条件です。
ひと昔前はITサービスが世の中に普及していなかったためにそのような仕事はあまり多くありませんでしたが、ここ数年はスマホが急速に普及したことでITベンチャー企業の数がかなり増え、それとともにエンジニアやWebデザイナーの需要がかなり高まっています。
実際に採用するとなっても競合他社との取り合いのために、最近では業務委託で仕事を発注する企業も増えており、それに伴って個人で副業を行っているかたも見かけようになりました。
この流れを見て、実際に副業で在宅のWebデザイナーとして活動してみたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで本日は急速に需要が高まっているWebデザイナーについて、稼げるWebデザイナーはどんなデザイナーかを考察していきたいと思います。

普段私はWeb系のIT企業にて勤めていますが、エンジニア、Webデザイナーの需要の高さには日々驚かされています。
当然社内にも多くのエンジニア、Webデザイナーを抱えていますが、新たに採用をしようにも全く採用に至らない月もあります。
そんな状況から、業務で緊急にWebデザイナーの力を借りたい時には、外部のWebデザイナーに力を借りることもしばしばあり、副業として活躍できるフィールドが用意されていることに毎回うらやましさを感じます。
私もできるのであれば副業でWebデザイナーとして仕事をしてみたい、そう感じていますが、私が考える「稼げるWebデザイナーの条件」を満たすことができない、またはできたとしても時間が掛かると考えているために手を出していません。

Webデザイナーの副業についてインターネットで検索を行うと、よく目にするのが「初心者でもやりやすい」という言葉です。
もちろん、素人であっても「稼げるWebデザイナー」になれる可能性は十分にあるのですが、それは「とある条件」を満たしていることが必要十分条件にあります。
副業で在宅にてWebデザイナーを志す上で考えることは「個人で仕事を受注して稼いでいけるのか?」ということかと思います。
お察しのことかもしれませんが、お金はそんなに簡単に稼げませんので、例えWebデザイナーとして必要なスキルセットを有していたとしてもそれだけでは稼ぐことはできません。
私が日々Webデザイナーに接する中で感じている「稼げるWebデザイナー」の条件は、

・ハードスキルは当たり前に保有(Photoshop、イラレ、Adobe、HTML、CSS等)
・ビジネス観点を踏まえたソフトスキルを有している

ことです。
だいたいの方がフォーカスすることは上記の「ハードスキル」の面でしょう。
Webデザイナーとして活動するために必須となるWebソフトの使い方、Webプログラミングスキルの習得に当たりますが、これは私から言わせればいわば「当たり前」の条件です。
仕事としてお金をもらって行うわけですから、使えないソフトがある方に発注する企業はありませんし、タダ同然の値段であっても対応する工数(時間)を考えると誰でも依頼しないでしょう。
稼げるか、稼げないか、Webデザイナーとして副業していくために分かれ目となるのはソフトスキルの部分です。
つまり、発注する側の意図を的確につかみ、そのニーズをくみ取った上でビジネスとしてのWebデザインが行えること、です。
これは、言うことは簡単ですが、実際に実行するのは難しく、できるのとできないのとでは大きく稼げる金額が変わってきます。
私は普段Webデザインを依頼する側ですが、第一にこの条件を満たしているWebデザイナーのみを絞って発注しますし、単価も通常見かけるものよりも2~3倍は高いです。
それであってもクオリティが圧倒的に高いことからリピートで発注することもしばしばであり、単価も高く継続して仕事を貰えるために「副業で在宅であっても稼げるWebデザイナー」になることができるのです。

このように、「誰であっても初心者であっても取り組みやすく、ニーズも高いため稼ぎやすい」というマジックワードに釣られてしまうと、無駄に時間を過ごすことになり、実際やってみてもほとんど稼ぐことができずに終わってしまう可能性が高いでしょう。
もしかしたらその学習コストを考えたらアルバイトで稼いだり、他の学習コストのかからない在宅ワークの方が稼げるかもしれません。
またWebデザイナーとして活動していることから学習コストがかからなくとも、必要なソフトスキルは一緒であり、それを身に付けていない限りは同様のことが言えます。
「副業でWebデザイナーとして稼ぐ」ことは需要が高いからこそ求められていることも高いです。
月に数万円程度のお小遣い稼ぎであればよいかもしれませんが、本当に稼ぎたいのであればしっかりと条件を満たせることを確認してから挑戦しましょう。

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稼げるWebデザイナーに共通するソフトスキルはビジネスへの理解

それでは、私が考える「稼げるWebデザイナー」の条件について深堀っていきたいと思います。
それはソフトスキルであり、ビジネススキルを持ち合わせていることです。
ビジネス、というと分かりづらいですが、簡単に言えば以下を踏まえたコミュニケーションが取れる方を指します。

・発注側のビジネスモデルを理解している
・発注側のビジネス上重要な視点を抑え、それをWebデザインで表現する場合の提案をしてくれる
・発注側のビジネスのどこに影響を与えるWebデザインなのか、明確な仮説を持ち合わせている

Webデザインは一種の仮説です。
Webサイトを訪れた人、バナーを見た人、それを見た時に自社の商品を気にしてもらうにはどうすべきか、デザインでどう表現すべきなのかを創造することが大事であり、その考えを一番に持っていることが「稼げるデザイナー」であると、私は定義しています。

この仮説思考は、なにもWebデザイナーに限ったことではなく、エンジニアであっても営業であってもどの職能においても重要なソフトスキルです。
誰でも目に見える目標として挙げやすい、コーディングスキルであったり、営業スキルであったり、マーケティングスキルは実践経験を積めば誰でも到達しやすい領域であるために差がつきづらいですが、仮説思考は目に見えず教えてもすぐにできる「型」がないために習得が困難なスキルと言えます。
すなわち、副業で在宅にて活動しているWebデザイナーであってもこれができれば他と圧倒的な差別化要因になるために「稼げるWebデザイナー」なることができるでしょう。

仮説思考のポイントは「Why(なぜ)」の追求です。
なぜ発注者はバナー制作を依頼しているのか、なぜこのようなデザインがいいと言っているのか、本当にこのデザインで発注者のビジネスを底上げすることができるのか、クライアントに寄り添ったWebデザイナーこそが本当に求められるWebデザイナーであり、お金を稼ぐ上で本質的なスキルと言うことができます。

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自分の状況を確認してWebデザイナーとして稼げるのかを確認する

副業にて在宅でWebデザイナーとして稼ぐための条件を理解したら、自分の状況を確認してみてください。

あなたは「ビジネス」を普段から意識したWebデザインができているでしょうか?

ここで迷わずに「はい」と断言できる方はチャレンジすることをお勧めします。
自信の根拠は後付けで構わないので、まずは自分のソフトスキルを駆使して仕事を受注することから早速始めてみましょう。
しかし、少しでも返答に迷いが生じる場合には一度考え直してみることをお勧めします。
ビジネス観点がない場合には副業でWebデザイナーとして活動したところで稼ぐことのできる金額の上限値はおおよそ目に見えているために、それが十分な金額であるかを心に問いかけてみるとよいでしょう。

在宅で隙間時間にできると言っても、発注側からは明確に納期を指定されますし、修正依頼やメールでのコミュニケーションなど四六時中発生します。
完全に自分のペースのみでできるわけではないために、対応した工数の割に稼げないとなればあまり続かない可能性高くなってしまいます。

バナー制作を例にとってみると、おおよそ1つの案件で高くて3万円~5万円ほどです。
明確なフレームが決まっておりデザイン性の求められない汎用的なバナー制作案件であれば1つ3千円~5千円ほどでしょう。
前者の案件は単価が高い分、ビジネス観点で提案しデザインできることが求められてきますが、後者はさほど必要ありません。
しかしその分競合も多く、実績の乏しい状況の場合はほとんど仕事を受注できないでしょう。
良くて1週間に1案件の受注だと想定し、1か月で約2万円ほどの収入になりますが、どんなに早くても1案件あたり3~5時間(クライアントとのコミュニケーションコスト含む)は掛かるでしょう。
合計約20時間で2万円となり、時給に換算すると約1,000円となります。
これは東京の最低賃金を下回っており、あまり効率的とは言い難いでしょう。
むしろ他の在宅における副業であれば時給2,000円以上のものもあり、その上で学習コストもかからない仕事も多く存在するために、圧倒的に効率的と言えます。
この状況でも良いと感じるのであれば在宅でWebデザイナーとしてお小遣い稼ぎ程度に始めればよいですが、もしも自分の期待値よりも低いと感じた場合には、Webデザイナーとしての副業は諦めて、他の在宅ワークを模索してみることをお勧めします。

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案件を探すにはクラウドソーシングサービスが基本

いざ仕事を始める場合にはクラウドソーシングを利用しましょう。
今や在宅で副業といてばクラウドソーシングといっても過言ではないほど普及率が高く、IT企業は軒並み利用しています。
私も案件を頼む場合にはまず利用するのがクラウドソーシングサービスです。
中でもクラウドワークスはWebデザイナーの信頼度も高く、発注から納品までのスピードが速いためによく利用します。
他にもランサーズや、コデアルなどのサービスもありますが、ランサーズは信頼性が低いこと、またコデアルは知名度が低いために案件数が少ないために稼働しにくいでしょう。
故に、副業で在宅のWebデザイナーとしてデビューする場合にはクラウドワークスで始めることをお勧めします。

ここで、ビジネススキルを持ち合わせていても最初は意識すべきポイントが「実績」です。
基本的に発注者は実績で評価するために、実績が芳しくなければ如何に凄腕のWebデザイナーであったとしても直ぐに単価の高い案件を受注することは困難です。
最初は肩慣らし的に単価の低い案件を報酬度外視でこなしていき、クライアントからの信頼を掴んでいくことで単価を高めていくことが必要となります。
ビジネス観点を持ち合わせているWebデザイナーであれば、一度受注して信頼を得てしまえばあとはリピート依頼が自動的に舞い込んでくるために、最初だけ意識できれば後はスムーズに副業で稼いでいくことができるはずです。

在宅で簡単に稼ぐことができる仕事、というワードは副業の解禁とともに溢れていますが、Webデザイナーで稼ぐためにはそれなりのスキルが必要です。
このポイントをしっかりと意識することで、Webデザイナーとして副業をすべきかどうか考えてみると良いでしょう。