株やFX、世の中にはお金を動かすことでそのリターンとして見返りを受けることで収入を増やすやり方もあります。
所謂、投資における副業にあたり、今後伸びていくと期待できる企業の株や通貨を購入し業績とともに株価が向上した時に売り払うことで売った時の金額と買った時の金額の差分で儲けることができます。
これらの副業は初心者であったとしても簡単にネット上のサービスで登録を済ませれば最短３日以内に開始することができ、値上がり自体も毎日変動していくためにすぐに結果を出すことができます。
誰でも簡単に少額で開始でき良いタイミングで売り払えばすぐに設けられるため、私も過去にFXには果敢にチャレンジした経験があります。
当時、特に勉強もせずにリスクをとらずに確実に少額でも儲けられる手法さえ取れれば問題ないと感じ手を出しましたが結果、1か月で100万円の損失を出しました。
今回は、過去の私の失敗体験談から、原因と課題、もしもFXをやるなら確実に抑えておくべきことをお伝えしていきたいと思います。
皆さんは投資をしたことはありますか？
投資というと最近では仮想通貨による投資が話題になりましたが、少し前から行われている投資で言えば株やFXがあると思います。
中でもFXは株とは異なり、普段に自分が使っている円や海外で利用するドルの値上がりを予想しその差額で儲ける副業で非常に分かりやすいために、サラリーマンから主婦までかなり多くの方が行っているのではないでしょうか。
私は３年前の副業をやり始めて数年経った段階でFXにも本格的に投資を行いました。
今までやったことがなかったものの、NISAで課税対象とならない限度額である100万円を投資し副業することに決めましたが、ものの見事にわずか1か月で全てを溶かすという悲惨な結果になってしまいました。
今思えばかなり考えが甘く浅はかであったと反省するばかりなのですが、この失敗を経て大きく学んだこと、そしてFXを進めていくことで必要なポイントを自分なりに掴んだことがあります。
それは、以下の点です。
・根拠がないうちは絶対に勝負しない
・一回一回で勝負を区切る（次回で取り戻すという発想はしない）
・初心者は変動がすくない通貨ペア以外に手を出さない（選択と集中）
これは投資が必要な副業であれば全てに共通する大前提のことではありますが、確実に上がる根拠をどれだけ精度高く、且つ事前に仕入れることができるのかが極めて重要です。
基本的に社会情勢の変化や展望に応じて値が変動していきますので、大方の根拠さえ掴めば十中八九勝てる計算が経つのです。
しかし情報を仕入れることができないとそれはギャンブルと同じであり、全て勘で勝負していることになります。
そうなると、全くの未経験分野でのギャンブルですので、ほとんど勝てる見込みのないギャンブルになってしまうのです。
また、次に負けたからと言って次に取り返すという感情に支配されないことが大事です。
負けが込み始めるとどうしても次に買って負けた分を取り戻したくなります。
しかし、その過去の勝負は忘れて今一度冷静な気持ちで勝負に臨む姿勢が大事になります。
もしも負けに拘り続けて負けを繰り返してしまった場合、負けた回数だけ金額が膨れあがっていき、圧倒言う間に損失が大きくなってしまいます。
しかも取り戻すと意気込んで買っても負けを取り戻しただけですので、プラスマイナスゼロです。
大きく投資して負けたら大きく損失を拡大するリスクがある一方で買ってもプラスマイナスゼロではあまりにハイリスクローリターンのギャンブルを強いられていることになります。
ですので、毎度気持ちを落ち着かせて勝負していく姿勢こそが大事になってくるのです。
最後に、初心者は変動の激しい通貨ペアには手を出さないようにしましょう。
最初はどの通貨ペアを買えばいいのか全く分からないために馴染みのある通貨ペアから購入し、他のペアにも少額投資してポートフォリオの最適化（掛け金の分配）を図る方が多いのですが、値動きの激しい通貨ペアは１日に１円以上変わることもザラにあります。
１円変わると、儲けが大きい分損失もかなり大きくなります。
これを防ぐには事前の根拠チェックの他、少しでも怪しい動きを察知したら対応できるようにできるだけチャートを観察する必要があります。
トレーダーの様にずっと値動きを察知し続けなければこの変動に対応することが難しいため、まずは値動きの少ない通貨ペアから無理のない投資を進めながら副業を行っていくのが良いでしょう。
もしも、この３つの点を守ることができないとほぼ確実に失敗します。
少額で粛々とお小遣い稼ぎ感覚で行っていたつもりがいつの間にか大きな金額を投資するようになり、副業で稼ぐはずがかなりの金額を失ってしまい兼ねません。
目的はお金を稼ぐことにあり、FXで失敗してお金を払うことではありませんので、上記３つの点を振り返り、自分に当てはまる場合にはすぐに見つめ直してみることをお勧めします。
「気軽に」「誰でも」「最小限のリスク」で始められるほど怖い副業はない
FXは最初に口座を開設さえしてしまえば、それ以降はアプリ上で通貨ペアの購入と売却を即座に実施できます。
ですので、お金さえ投資できればそれ以降全く働く必要なく儲けられる可能性のある副業です。
またその上、もしも急激に値下がりしても、ある一定の値まで下がってしまった場合には自動的に売却し損切できるシステムも備わっているために大きく負けたとしてもさほどリスクは生じない安心感もありつい手を出してしまうのです。
故に、初心者であっても極めて気軽に手を出すことができるのですが、ここがこの副業で一番怖いところです。
気軽に最小限のリスクで行える副業で何もしなくても儲けられる可能性がある、と聞いてしまっては興味を示さない人はいません。
ですが、気軽で最小限のリスクというほど実は一番のリスクであり、後々損失を大きくして失敗してしまうきっかけとなります。
人間の心理を加味すると負ける可能性の方が高くなる
FXにおける一回一回のトレードにおける金額はさほど大きくなくとも、ちりも積もれば山となり、１日1,000円を10日間続いてしまうと10,000円の損失です。
また万が一30日間続けば30,000円の損失であり、1年続くと360,000円の損失となってしまいます。
これは全て負ける想定のケースなのでそんなことはあるはずがない、負けるケースがあっても勝つこともある、数日に1度は勝つのでトントンくらいになるか儲けられる可能性も高い、そのように思う方もいるかもしれません。
もちろん、勝つこともあるのですが、リスクを優先する場合は負ける可能性のほうが高くなります。
これはどこまでの負けを許容するか否かの話になりますが、例えば、110円から109.5円まで下がった場合に自動的に損切りを設定したとします。
この場合0.5円までの負けであれば許容することになります。
そして儲けの幅は、損失と同様以上に設定しなければ期待値として損をするほうが大きくなってしまうので、110.5円に設定したと仮定します。
この時点で、なんの事前情報もなく臨んだ場合は確率50%のギャンブルと同様です。
即ち、50%の確率で儲かりますが、50%の確率で損します。
そしてこの50％の確率で3回連続負けたとします。
もしも一回で500円（0.1円下がると100円の損失）負けと仮定すると、1,500円負けることになります。
この確率は12.5%ですので、そんなに高い確率ではなく、通常は滅多に起こり得ません。
ですが、そこは人間が感情での生き物であることの怖さであるのですが、負けた分は取り返したいという感情が働きます。
そうなってしまうと、勝ち幅を通常の3倍に設定しなければ取り返すことはできません。
つまり、111.5円にしなければならなくなるのです。
0.5円の上下動で確率50%と仮定したので、この場合単純に確率は12.5%となります。
とするとこの時点で取り返すのはほぼ困難であり、ほとんどの確率で負けてしまいます。
もしも勝ち幅の設定を変えずに取り返す勝負ができれば良いのですが、損失を出している状態でそのような判断ができないケースがほとんどであり、その時点で負のスパイラルに巻き込まれてしまうでしょう。
また、これは例え、勝っても同様の心理が働きます。
私もそうであったのですが、ちょっとずつ稼ぐことができても、リスクばかりを優先してしまううちは全然儲かりません。
そこで、もうちょっと値が上がって儲け幅が大きくなってから売却しようという心理が働いてしまいます。
そうなると、必然的に儲け幅を大きくしてしまい、結果として、負ける確率が高くなることで折角勝っていた分を溶かしてしまうのです。
勝つ確率に影響を及ぼすのは社会情勢に関する期待と不安
FXは通貨価値によって儲かるかそうでないかが決まってきます。
ですので、その尺度は社会情勢に深く紐づいてきます。
例えば、雇用に対する期待、海外のテロ等によるリスクの高まり等、様々な社会情勢に関する情報で激しく値動きするのです。
分類としては簡単で、ポジティブ、ネガティブのどちらかで決まってきます。
ポジティブ：値上がり
ネガティブ：値下がり
そして社会に与えるインパクトが大きい情報であればあるほど急激な変動を起こします。
私がFXをやっていた中で最近一番インパクトのあった事態がイギリスのEU脱退でした。
ユーロ圏におけるイギリスの立ち位置は大きく、イギリスが脱退することでユーロの関税や雇用に与える不安は大きいことが懸念されました。
それにより、それまで価値の高かったユーロ通貨の価値が大きく下落したのです。
当時、その情報だけで円/ユーロの通貨ペアで15円以上下落したのを覚えています。
また、過去に類を見ないほど大きな影響を与えたのはリーマンショックがその1つです。
この影響で円/ドルの通貨ペアはそれまでの120円ほどから70円台後半にまで下落しました。
リーマンショックによってアメリカの雇用や経済不安が急激に高まったことでドルの価値が急激に落ち、円の価値が急激に高まったのです。
このように、インパクトの大きさは大小あれど社会情勢に関する情報如何で値動きが大方決まっており、この情報を如何に早く察知して購入、売却できるかでFXで成功するか失敗するかが決まってくるのです。
初心者は値動きが小さい通貨ペア円/オーストラリアドルから始めるのがお勧め
FXにおける副業は社会情勢に関する情報を察知して、値動きが決まる根拠を持たないと失敗することをお伝えしました。
ギャンブルで欲望のままにやろうとすると、人間の心理的にもほぼ失敗してしまうのです。
ですので、その心理を抑制した上で、情報を自分なりに察知して取り組むことがFXで副業する上で最低限の心構えになりますが、それでも慣れないうちは値動きが小さく一回あたりの損失が小さい通貨ペアから始めるのがお勧めです。
円/オーストラリアドルは他の通貨ペアに比べて値動きがさほど激しくないために、トレーダーのように毎日値動きが見れない初心者でも比較的取り組みやすい通貨ペアといえます。
まだ慣れない初期のうちは、自分で掴んだ情報をもとにポジティブかネガティブかを判断し、オーストラリアドルの通貨ペアで検証を繰り返しノウハウを貯めていくことがベターかと思います。
私はギャンブル的感覚で自分の欲に負けてリスクは少ないからと気軽に始めて気付けば大きな損失を出して大失敗してしまいました。
今振り返れば堅実にFXをすることでここまで失敗することはなかったと感じていますし、逆に儲けることができたのではないかと感じています。
副業は自分が収入を増やすために行うものであり、失敗して支出を増やすものではないので、気軽に手を出すのではなくて、慎重に判断して取り組んでいくようにしましょう。
