教師として日々働いているもののなかなか収入が上がらないために副業を考えたい、そう思ったことはありませんか？
特に私立で働いている教師は自分の力で仕事をしていくことで収入を増やすことも可能であるために、そのように考えている方も多いのではないでしょうか。
実際に私立の学校で教鞭をとっている教師の方には副業でお金を得ている方も多くいますし、本業並みに稼いでいる方もいるようです。
今の時代、学力が将来を分かつ重要な要素であるために、子どもの将来のために教育的投資を行う親も増えていますし、教師であればすぐに仕事を見つけることも可能でしょう。
今回は私立の学校で教師として働いている方がどんな副業をすべきなのか、また今後どのように稼いでいける可能性があるのかを考察していきたいと思います。
経済的にも発展し、世界的にも有数の企業を輩出している国となった日本では、人口が減り、少子化や高齢化の波が訪れてはいますが、その分親がこども投資する金額は増えているように感じます。
実際に、有名私立大学に幼稚園や小学生の時から入学しそのままエスカレーターで大学まで駆け上がることで将来を担保しようと画策している教育熱心な親も増えているようです。
そんな教育熱の高まりを見せている日本に対して、教育業界的にはネガティブな意見も聞きます。
将来的に確実に人口が1億人を切ることが間違いなく、また高齢者の割合も約3人に1人は高齢者という状況になることが試算されているため子ども数が圧倒的に減っていきます。
そうなると、教育が必要な子ども数が減るためにもはや事業として立ち行かない会社や学校法人も多く出てくることが想定されるためです。
会社や学校が減り、経済規模が縮小されていくとなると雇用も減るために、教育業界従事者は将来的に安定しているとは言い難い状況というわけなのです。
確かにこの人口減少と少子化という側面だけ切り取ると教師としての未来に不安を覚えることでしょう。
しかし、世の中の流れや市場ニーズを掴み、今から新たな道を切り開くために副業をしていくことで将来的に大きな可能性に繋がる可能性があります。
それを理解する根本的に重要なことは、国が教育に投資を行う理由を考えることにあります。
皆さんは考えたことはあるでしょうか？
日本では中学まで義務教育として無償で教育を受けることができます。
近年ではその規模を拡大して高校無償化制度も始まりました。
つまり、日本人であれば誰でも一定の教育水準で授業を受けることができ、高校まで学ぶことができる権利を有しているのです。
こうまでして日本が国を挙げて巨額の費用を投じるのはなぜなのかといえば、それは教育を通じて国民が将来高度なキャリアを歩む確率を上げるためです。
基本的な教育水準を引き上げれば引き上げるほど国民1人あたりの教育水準も上がり、それに応じて将来どのようなキャリアを歩みたいか考えるようになります。
そしてその夢を叶えるために大学に入り、就職していく流れができていくのです。
大企業を始めとした正解的な企業に就職する国民が増えればそれだけ所得も上がっていきます。
所得が上がれば税金も上がるため、国の歳入が増えることに繋がり、様々な政策に遣える財源を確保できるというわけです。
近い将来、確実に人口が減り少子化が進んでいくことを考えると、もはや「量」を増やすことで財源を確保することは困難になります。
そこで、「質」を高める政策を打っていくことで財源を確保しにいくことが想定されます。
例えば、教育において重要な時期は5歳～11歳の期間と言われています。
その時期にどれだけ本質的な学びを子ども与えることができるのか否かでその後の将来が大きく変わってくるのです。
そこで、海外の教育先進国では既に多くの研究がなされており、その時期にフォーカスした教育制度の導入が進み始めています。
日本もそのような先進国をベンチーマークとして、日本も教育の質の転換としてこのような制度を導入し始める確率がかなり高いでしょう。
これまでの単なる「学校で勉強を教える教育」では市場も縮退しその波に押されて将来の可能性が徐々に小さくなっていってしまいますが、上記のような背景と将来性を考慮すると、「質が高く効率的な教育」は今後市場が伸びる可能性が大きく、早くから目を付けて関わっていくことで教師としての価値を伸ばしていくことも可能でしょう。
しかし、もしもそのような市場の変化を考えずに従来の教育方法で教師としてかかわっていった場合、人口が減少した際に最悪の場合仕事を失ってしまう可能性があります。
私立の教師であれば特にそのあおりを喰う可能性も大きく、現に予備校を運営している会社も大幅に校舎を畳んで事業縮小を始めています。
この流れが加速し始めていない今の段階で、将来の流れを予測した動きが必要であり、副業で新たな可能性を開いておくことがその第一歩となるでしょう。
副業の前に人口減少から発生する少子化の流れから教育業界の動向を理解する
私立で教師として働きながら副業を考え、なんとなく実行する前にまずは自らの置かれた状況や今後の業界動向について理解しておきましょう。
副業を単なる数か月間限定のお小遣い稼ぎとして考えている方であればよいのですが、そうでない場合にはまずは立ち止まって理解することが始めてみてください。
教育業界に携わっている方なら既知の事実ですが、今の日本は2010年を境に人口が減少に転じています。
その原因は出生率の低下からくる少子化にあります。
国として経済的な成長を遂げるにつれて男女がともに社会で活躍できる社会へと進化していく中で、それまで日本で保たれていた結婚や出産に関する価値観が変化してきました。
結婚よりも個人の夢やキャリアを志望する価値観が優先されるようになり、結婚をしない若者や、また結婚をしても30代を超え多くの子供を出産しない家庭が増えてきたのです。
1900年代後半、日本は戦後ベビーブームも訪れたことで人口が爆発的に増加していきましたが、現在はその流れが崩壊し結果的に少子化となったことで人口が減少しています。
この流れは今後ますます続いていくことが想定されており、子どもの数が減ることでそれまで支えられていた教育業界の経済規模が縮小され、学校も会社も通常のやり方では経営を維持できなくなってしまう可能性が高くなってきました。
このような流れから、今、日本の教育業界は転換点を迎えており、今後は量における教育社会から、質における教育社会へと変化していくことになるでしょう。
つまり、今までの基礎学力に加えて、今後の日本社会で生き抜いていくために必要な学問を、もっと効率的に質を高く届けることが求められるようになると考えています。
そのキーワードが「EdTECH（エデュケーション×テクノロジー）」です。
これは、教育にテクノロジーを融合させて発展させていきましょう、というもので教育先進国を中心に流行りを見せています。
日本でも質の高い教育の提供を考えている企業や学校を中心に取り入れられ始めており今後確実に主流となっていく教育手段となるでしょう。
分かりやすいのが、スマホのアプリケーションで学べるオンライン講座のようなものがイメージできるかと思います。
生徒は、学校に通わないと学べないというわけではなく、スマホ1つでいつでもどこでも好きな時間に学びたいコンテンツを学習できる、そのような環境を整備していくことで質の高い教育を実現していこうとしているのです。
最近では、N高のように、Webの学校に入学して卒業すれば高校卒業と同等の資格を得ることができる学校も開校されています。
このように教育業界は将来確実に起こるであろう事態からの好転を図るために既に様々なことが行われており、今のうちからこの流れを理解した上で積極的に関わっていきましょう。
この流れに沿った副業を実践していくことで、将来的には副業を本業として活躍できる可能性もありますし、また新たな分野で転職し活躍できる可能性も拡がっていきます。
私立の教師が副業するなら、「EdTECH」サービスにおけるWeb講師
このような背景から、今後、私立で教師を行っている方は「EdTECH」サービスで副業を行うことが最善であると考えています。
現状、家にいながらPCやスマホを通じて学習教材を見ることができたり、または録画されている教師の授業を閲覧できたりするサービスが拡がっていますので、そのサービス上でWeb講師を行うことが可能です。
この副業により、単にお金を稼げるだけでなく、学校で教えている内容をそのまま落とし込むことも可能なので、新たに学習したり身に付けたりする知識は必要ありません。
また将来的に教育分野が「EdTECH」が主体となってきた際にも活躍していける可能性が高いと言うことができます。
・お金を稼げる
・すぐにできる（新たに身に付ける必要なし）
・将来性がある（市場規模は拡大傾向との予測されている）
この３つの観点でメリットが高く、私立で教師をしながら副業するにはうってつけと言えるかと思います。
現在の「EdTECH」サービス市場においては、具体的には以下のサービスが考えられます。
・Schoo（スクー）
・スタディサプリ
・スマホ家庭教師
・レアジョブ
上記は一部ではありますが、市場では名前が知れているサービスです。
共通しているのは英語ができればさらに可能性が拡がるということです。
他の科目に比べて英語の教師を募集しているサービスが多いため、仕事が多くその分活躍していける可能性が拡がります。
将来は「EdTECH」専門のプロ教師として活躍する視野に入れる
「EdTECH」サービスで教師デビューを果たすことは、なにもその場しのぎのお小遣い稼ぎではありません。
2030年以降の長期的な将来を見込んだ際に、本業である教師業が厳しくなってきた時のために今から実践していくために行うのです。
教育業界は、「EdTECH」市場の成長に伴って堅調に成長している市場概況ではありますが、学校や予備校に限った範囲では別の話になってきます。
確実に子どもが減少し間違いなく廃校が増えるために雇用情勢も厳しくなってくるでしょう。
そうなると今は順風満帆に過ごすことができても、職を失ったり、給料が減ってしまう可能性もあります。
特に私立の教師であればなおさら可能性が高いと考えられます。
しかし、将来市場成長が見込まれる「EdTECH」市場で副業を通じて実績を積んでいくことができていれば、仕事を増やすことも可能かもしれませんし、それのみでお金を稼いでいけることもできるでしょう。
副業は単なるお小遣い稼ぎの側面もありますが、将来のための準備として始めることが本質的に重要です。
今の状況に安心せずに、将来への危機感をもって取り組んでいきましょう。
