普段、大工として働いているものの、もうちょっと収入を増やしたい、そんな風に考えている方はいませんか?
2018年現在は、オリンピック開催前の需要増加もあり、建築、施工管理案件が増加傾向であるため仕事が増えている良い状況かと思います。
ですので、現状は安定した給料がもらえますし、会社の倒産リスクも低く、すぐに仕事がなくなるという心配もないかもしれません。
しかし、好景気であっても給料がなかなか上がらないという現実を踏まえると、オリンピック後の需要が低下した将来はまず給料が上がることはありませんし、決して安定しているとは言えません。
最悪の場合、仕事が急になくなるリスクもあります。
ですので、現在の収入を増加させたい、または将来的に真の安定した収入を得るために何か行動したいと考えている方は、今のうちに副業を進めていくことでお金に対する不安を取り除いておくことをおすすめします。
今回は、そんな大工の方の現状を踏まえて、どんな副業をどのように展開してくべきなのか、ご紹介していきたいと思います。
大工は副業できるのか?
普段、大工として仕事をされている方で、年収が低いためもっと上げたいと思い副業を考えたことがあるかたもいるのではないでしょうか。
来る日も来る日も仕事に明け暮れながらも給料を貰い続けているものの、あまり上がらない年収や、子どもや家庭の将来を考えた時に今のままでは苦しくなるなどの想いを抱いてはいませんか?
今は国を挙げて1つの職業に留まるのではなく、副業や兼業で多様な働き方を推進していこうという動きが強まっています。
大工として働きながらも副業でお金を得ている方も増えていますし、仕事があり好景気の今だからこそチャレンジする良い機会だと感じています。
ただ急に副業と言われても今まで考えてこなかった分何を始めれば良いのか、そもそも本当に大工に副業ができるのか、どんな副業ならできるのか、分からない方も多いかと思います。
しかし、大工で培った経験を活かし初心者でも活動できる副業はちゃんと存在するのです。
大工で培ったスキルとして誰でも備えているのは、モノを組み立てる、切る、削るといった作業です。
それは、何も大きな案件としてだけでなく、小さな案件(DIYのようなもの)まで存在します。
近年日曜大工を行い家庭で使う家具や内装リフォームを行う人も多くいるため、一般家庭における日曜大工のニーズが増えてきています。
つまり、大工で培ったスキル・経験を個人で活かすことができるフィールドが用意されてきており、大工として普段行っている経験を活かすことでDIYなどの依頼案件を通じて副業を行うことができるのです。
大工が副業するには?
では、具体的には大工が副業するにはどうすれば良いのかご紹介していきたいと思います。
昨今では副業解禁の流れに乗って企業が従業員の副業に対する規制を緩和した影響で、自宅での内職やスマホの副業、或いは休日のバイトなど、個人がお金を稼ぐ上で選択肢や可能性が各段に拡がりました。
ネット上にはおすすめの副業として掲示板で紹介されるケースも増え、簡単なものであればスマホを活用して中学生や高校生すらもアンケートに回答することでお小遣いを稼げるようになりました。
しかし大工においては、これらの一般的な副業ではなく、大工にしかできない副業を行うほうが良いでしょう。
最近では、テレビでもバラエティを中心にDIYやリフォーム関連の番組が放映されることも多く、世間一般的に流行りを見せています。
DIYは、百円ショップで購入できる工具や部品を活用してちょっとしたリフォームが行えることから、低コストで高品質なリフォームが行えることで話題になっています。
その延長線上で大規模なDIY、例えば古民家物件を再生し貸し出す方も出始めており、地方創生が叫ばれる昨今は何かと話題に上がるケースも増えてきました。
このような大規模なDIYになると、もはや素人がどうこうできるレベルではなく、大工等、専門業者の人手が必要になるため、普段から大工として活動していれば確実に重宝されすぐに即戦力として副業にあたることができるのです。
このように、現在の流行や状況に応じて、ニーズは日々変化しており、大工には大工ならではのスキルや経験が活きる場所が存在します。
大工にとってはDIYの分野でその特徴を最大限発揮できるため、うってつけの副業と言えるでしょう。
また現在では、2020年に予定されている東京オリンピックの影響で建築や施工管理等のニーズが非常に高まってきています。
そのため、建築・施工管理業における人手は常に足りておらず、個人で活動できる方にも声が掛かっている状況です。
個人でも時間が許す限りは仕事を受注した上で活動できるため、フリーランスの大工として仕事を自分で受注してこなすことも考えられるでしょう。
大工の副業に資格は必要なし
大工の副業をするにあたっては、必須となる資格はありません。
もちろん、大工の業務として資格が必要な作業を行う上では必要になりますが、「大工が副業」する上では資格はなくても誰でも行えます。
必要なことは、大工として培ってきた知識や経験の他、かんなや定規、丸ノコといった、大工でなければ扱いが難しい大工道具を使いこなす能力のみです。
また他の副業のように、大工の副業に関しては英語が必要となるなどの言語上の壁もありません。
最低限、大工の仕事上で良く出てくる英語の読み方やスペル、意味さえ分かっていれば十分でしょう。
以上のように、大工の副業は今までの経験や身に付けた能力のみがモノを言う世界であり、それさえ備えていれば特段難易度が高くはありません。
大工の副業求人はネットやスマホのアプリを活用する
具体的にどのようにフリーランスの大工として副業を行っていくのか、ということですが、Webサービスを活用することで仕事を受託し活動していくことが最初にやるべきことになるでしょう。
大手の求人サイトを活用することももちろん可能ですが、フリーランスの大工に特化し仕事が探しやすいサービスを活用することで効率的に活動することができます。
具体的には、インターネットやスマホのアプリを活用して副業求人を見付けることがおすすめです。
現在、インターネットの活用が当たり前になり、またスマホが急激に普及したことであらゆる検索が容易になりました。
大工においても例外ではなく、例えば副業のために求人案件を探すにもネットとスマホを活用することがベターと言えるでしょう。
知人などのツテを辿って探す方法もありますが、選択肢が少ないことがデメリットです。
インターネットによるサービス活用、およびスマホアプリ活用を行うことで、大工の副業に特化した探し方をすぐに行うことができ、非常に効率的、且つ効果的な副業求人を見付けることができるようになるでしょう。
大工の副業で活用するサービス
大工の副業求人を探すために必要なことはインターネットで検索するか、アプリを活用するかであることは前章でご紹介しました。
そこで、私がおすすめする具体的なサービスは以下となります。
・ivyCraft(職人技を暮らしに届ける体験サービス)
・助太刀(建設現場と職人をつなぐアプリ)
一つ目のサービスは、完全にフリーランスの大工としてDIYやリフォームを行いたい個人の方の依頼を受けて副業することができるサービスです。
必要なことはWebサービス上での会員登録のみ。
あとは依頼を待つだけで仕事をすることができるのです。
二つ目は、建設現場と職人を繋ぐマッチングサービスです。
建設現場に特化しているサービスで人手が足りていない現場をすぐに確認して受注が行えます。
金額と時間が納得できる案件を選択し、なおかつ完全に大工仕事の延長線上で仕事を引き受けることができるため副業ですぐに収入を得たい場合にはおすすめです。
いずれにせよ、大工以外の知識や経験を必要としないため、やる気さえあればすぐにでも取り掛かることができます。
ivyCraftに登録
では紹介した2つのサービスについて、具体的に見ていきたいと思います。
まず1つ目のサービスは、個人がDIYで職人の技術を必要としている際に仕事を代わりに引き受けて副業することができるサービスです。
サービスを利用する際にはクラフトマンとして会員登録を行い、その上で自分が得意とする業務に値段を付けて登録します。
いわゆる、壁紙の張替えや家具つくりの小規模DIY案件や、少し規模の大きい工事まで登録し仕事を受注できます。
特筆すべき点は、自分で仕事を登録できる点にあり、これによって時間や場所、値段まで好きなように設定し仕事を行うことができるので納得して業務にあたることができます。
会員登録に掛かる費用は無料のため仕事を受注する上で一切の初期コストを必要とせず、尚且つ自分のできる仕事を行うことができるために新たに習得が必要なスキルや知識もありません。
大工の副業における第一歩目としてハードルが低く業務に当たりやすいことからおすすめのサービスと言えます。
助太刀に登録
次に、2つ目のサービスとしては助太刀をご紹介します。
こちらは先ほどのivyCraftとは異なり建設現場に特化したサービスであるため、普段の大工としての仕事の延長線上で仕事が行えます。
自分が副業が行える時間と場所を選択し、問題なければすぐに仕事を引き受けて業務にあたることができるため利便性が非常に高いことが魅力でしょう。
もしも必要な時には働いた分のお金を即日で受け取ることができるため、すぐにお金が必要な時にも融通を効かせることができます。
サービスの利用において、半年間(180日間)は無料で利用できますが、それ以降は月額1,980円の料金が発生してしまいます。
半年やってみて、自分に合わない場合には辞めれば費用は発生しませんので、十分に試す価値のあるサービスといえるかと思います。
大工の副業は将来的な賃貸ビジネス確立のために行うのがベスト
大工として働いていく中で、本業をこなしつつも貴重な休日を副業に充てることは、収入こそ増やすことができる一方で、休む暇がないためずっと続けることは不可能でしょう。
しかし副業を辞めてしまっては本業のみとなってしまい、せっかく増やした年収がまた下がってしまいます。
本業の大工のみで年収は希望する年収を確保できたり、1000万以上貰えたりするのであれば問題ないかもしれませんが、給料が安い工務店勤務の場合には苦しい生活に逆戻りしてしまうでしょう。
そうならないためにも、副業ができる体力があるうちに、副業を辞めたとしても定期的に収入が入り続ける仕組み作りを行うことをおすすめします。
具体的には、自分でリノベーション物件を購入しそれを賃貸に出し不動産オーナーとしての道を歩みだすことで定期的に収入を生み出せるようにしていくのです。
賃貸収入は一度仕組みさえ確立してしまえば後は物件の管理さえ行っていれば自動的に毎月お金が手元に入ってきます。
このように、働かずともお金を入ってくる仕組みさえ整えれば、例え本業のみに収入であったとしても年収1000万以上を実現することは不可能ではないでしょう。
リノベーション作業を重点的に行い実績を積む
大工で不動産の賃貸ビジネスを確立させるために、副業ではそこに向けて実績を積んでいくことがベストです。
DIYやリノベーションなど、将来の不動産ビジネス構築に向けた副業を、安価でも引き受けられることを最優先にして少しずつこなしていければ、DIYやリノベーションに関する知見や経験をかなり貯めることができます。
もしも、そのための大工道具を揃えていない場合には、通販で激安ショップを楽天などで探してでも揃えて実践していきましょう。
そうすることで、知識や経験とともに不動産ビジネスを起こすことのできる自身を手にした時には、自分で物件を購入し、DIY、リノベーションを通じて新たに不動産賃貸業などの副業を視野に入れることができるようになります。
今後は、質の高い物件は外観に捕われることなく選ばれる時代になってきていますので、DIY、リノベーションのスキル、経験は非常に役立つでしょう。
もしも、今の景気が良く安定しているからと将来に向けて行動しなければ、不景気になった時、お金が急に掛かり始めた時に対応できず想定外の事態に陥ってしまう可能性があります。
仕事が安定しており、行動しやすい今だからこそ準備を始めていくことで本当に安定した将来を築くことができるのです。
また、自分が現状保有しているスキルや経験を理解せずに一般的な副業、例えばブログでのアフィリエイトや転売などに手を出してしまうと、確実に失敗してしまうでしょう。
PCを使ってどこでも時間を選ばずに行える点や、初期投資なく始めることができる点は初心者でも非常に取り組みやすいのですが、稼げるようになるには相当の覚悟と時間、ノウハウが必要です。
無理に知らない領域の副業に手を出すのではなく、自分が得意とするフィールドで戦う上で副業するにはどうすべきかを考えて行動し、収入を増やせるように行動していきましょう。
古民家の再生による賃貸業でストックビジネスを行う
大工として副業を始め実績を積んだ後は、最終的に目指す場所として賃貸業を開始します。
現在日本には全国に多くの空き家が存在しています。
今後、少子高齢化がもっと進んでいくために、空き家はもっと増えていくものと想定されます。
そこで今一部の賃貸業者で盛んにおこなわれていることが空き家を低価格で買い取り、大規模DIYを施すことで修繕し賃貸業を始めるという副業です。
外装が一見古くとも中身が担保されていれば大抵の人は住む上で気にしない傾向があるため、中身を現代風にリニューアルさえすれば古民家であっても十分に再生可能なのです。
これは素人にはなかなか手が出しにくい案件ですが、大工として働いている方であれば多少の修繕はものともせずに再生できると考えています。
また物件を購入する上で費用が莫大に掛かることを懸念される方も多いのですが、地方古民家であれば安い場合には10万円から売りに出されているケースも多々あります。
高くとも100万円ほどでしょう。
人口が減っていようとも、内装が綺麗でかつ家賃もそんなに高くなければまだまだ十分に住み手は見つかりますので、副業で収入を増やし貯蓄額に余裕が出始めた段階で賃貸業に鞍替えして働かずとも家賃収入で安定的にお金が入ってくるようにすることができるでしょう。
そこを目指せば例え世の中が不景気になり、大工として働いていくことが困難になったとしても困難に陥ることはありません。
今のうちから準備を始め、景気や働いている会社に左右されない収入源を得ることで安定した生活を送れるようにしていきましょう。