サラリーマンが副業掲示板を活用するには?注意点と選択肢

サラリーマンで副業を考える時に、実際に募集されている内容や実態などが気になる方も多いかと思います。
その際の参考になるのが掲示板です。
副業に特化した掲示板を確認することで、普段副業でお金を稼いでいる人の実態を確認できるために参考にできることがあります。
また自分が普段気になっていることについても匿名で投稿して情報を引き出せるために遣い方によっては有用に利用可能です。
今回はこの副業掲示板について、サラリーマンが副業掲示板を利用するための注意点や、実際に自分で掲示板を作成して運用する方法などをご紹介していきたいと思います。

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副業掲示板とは?

昨今は終身雇用が保証されず、また景気が良いと報道される一方で、平均年収は年齢別、年代別にもさほど上がっておらず、サラリーマンにとっては自分で道を切り開いていかなければならない状況になってきています。

私もそうですが、特に一家の家計を背負う男性にとっては、家庭を守っていく上で未来への不安は尽きないのではないでしょうか。

そんな中副業を考えるサラリーマンが非常に増えてきていますが、最初は何を始めれば良いのか分からない上に、場合によっては詐欺被害に合うこともあるために何が正しいのか分からないという方も大勢見かけます。

そのような状況でまず情報を得るための選択肢の一つが副業掲示板ですが、ここの情報もそのまま鵜呑みにしてしまうと騙されてしまう可能性がゼロではありません。

必ず知っておくべき見極め方があるため、それを踏まえて必要な情報だけ抜き取っていけるようになることが重要となります。

まず、副業掲示板について、どのような情報が載っているのかご紹介します。
副業掲示板とは一言で、副業に関する仕事の情報、副業に関する実態やその他悩み相談など、副業に関する情報が集約されている場所のことを指します。

所謂、「副業の2ちゃんねる」と表現すれば分かりやすいでしょう。

仕事情報の中には、専業主婦向けの仕事として、誰でも行えるシール貼りの内職から、メールでのスマホワーク、ブログでのアフィリエイトや週末起業の仕方など、主婦、サラリーマン、高齢者まで対象としたオススメの仕事が掲載されています。

また会社員であれば、会社で副業が禁止されているケースが多いと思いますが、禁止されている際に会社にバレたらどうなるのか、その判例を具体的に紹介している投稿もあるために、非常に幅広く情報を検索して得ることができます。

このように圧倒的な情報量と種類の幅の広さは遣いやすい反面、基本は匿名投稿になるために嘘や詐欺に近い情報も掲載されていることがあります。

各種副業の実態に迫ることができる情報や、費用対効果の高い仕事の情報を見付けることができる可能性もありますが、玉石混合なのです。

副業掲示板に掲載されている仕事の見極め方

そこで、具体的にはどのように詐欺情報を見極めれば良いのか、キーワードをベースにして紹介していきたいと思います。

往々にして騙されるケースは「仕事情報」に多いです。

・何をやる仕事なのか具体的に示されていないが「誰でも簡単に高収入」と断言している
→何かしらのツールを使って1分で○万円!
→毎日1回クリックするだけで○万円!
→Lineに登録してメールするだけで○万円!
→時間がなくても場所を選ばず短時間で○万円!

・根拠は一切示されていないが「絶対に稼げる」と断言している
→初期費用が○万円掛かるが確実に稼げるため1か月で元を取り返しプラス○万円!
→もしも思った以上に稼げない場合は元金保証!

・誰か分からないが「私はこうして数か月で○万円稼げました!」と事例ばかり並びたてる
→「○○県在住の主婦Yさん」などどこの馬の骨とも分からない人の事例であたかも成功するように見せかけている

上記のような例を見かけた場合は基本的に全て詐欺なのでスルーすることが賢明です。
もしも確実に詐欺であることを確かめたければ、その仕事情報をコピーしてGoogleで検索してみましょう。

詐欺を基本とした仕事情報はコピペであらゆるところに貼り付けているケースがほとんどなので、それで一発で判別することもできます。

また、上記でほとんど共通することは、最初にお金を払わせるケースが大半である点です。

ツール利用料、情報購入料などの名目で初期費用を巻き上げさせるために甘い言葉を並べ立てている傾向にあるため、最初にお金を要求する際には絶対に手を出さないようにしましょう。

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サラリーマンが副業で掲示板を作成し運営することも可能

副業掲示板は、利用するだけでなく、自分で運営することで副業を行うことも可能です。
インターネット上で掲示板の作成ツールを利用することで自ら掲示板を立ち上げて副業に関する情報を誰でも載せることができるようにすることにより収入を得ていきます。

この場合の収益は主に広告料で賄います。

副業掲示板に訪れる人が多くなり、投稿が増えれば増えるほど広告を掲載した際にクリックしてくれる人が増えます。

そのクリック数に応じて収益を上げることが可能です。
ブログやアフィリエイトサイトを運営し収入を得ることと同様のビジネスモデルです。

インターネット上で掲示板を作成すると聞いた時に、初心者であればとても自分で行うことは不可能だと思いがちですが、実はそんなことはありません。

現在はWebサイトを作成するにも、掲示板を作成するにもフリーで利用可能な専用のツールを利用すれば初心者であっても容易に立ち上げることが可能です。
全てを自分で1から作成するとなると、データベースの知識から、プログラミングを介して相応の時間を掛けねばなりませんが、フリーで利用できるツールであればその必要は一切ありません。

またデザインに関しても、イラストを無料で利用できるWebサイトにて、可愛いフリー素材を利用することができます。

このように、サラリーマンの傍ら副業掲示板で副業を探すのではなく、副業掲示板を自ら運営することでお金を稼いでいく道もあるのです。

例)副業で英語を使った仕事を扱う掲示板を作成する

副業掲示板を自ら作成する際に、なんでも投稿できる掲示板を作成し運営するのではなく、特定の領域に絞り込んで特化型の副業掲示板を作成することも1つの手段です。

例えば、副業で人気の英語に関する情報のみに特化した掲示板の作成はオススメです。

日本の企業には、英語を流暢に扱える人材は経営陣の中にも稀であり、グローバル化が進む中英語が課題となっている企業は多いでしょう。

英語の資料を代わりに読み込むことで読み方を一文一文訳したり、またはスペルや例文を確認することで添削します。
逆に日本語の資料を英語に訳し、正しく意図が伝わる資料に作り替える仕事もあります。

英語を扱った仕事のニーズは各段に増えており、それを受けて在宅で仕事をこなす主婦向けの掲示板を作成すれば時代のニーズに即した掲示板を運営することができるでしょう。

例)副業で内職の仕事を扱う掲示板を作成する

2つ目の副業掲示板の作成例としては、内職の副業に関する情報に特化した掲示板も考えられます。

これも主に在宅で仕事をする主婦などに向けた特化型の掲示板になりますが、データ入力の仕事、ライティングの仕事、資料作成の仕事といったパソコンを活用する内職から、シール貼り、スマホでのメールワーク、宛名書きや梱包作業などの手作業による内職に関する情報のみを取り扱います。

これら内職の仕事は前章で紹介した英語の副業に続き人気の副業であるため、副業掲示板を運営する上で選択するテーマとしてオススメです。

自宅にいながら仕事ができることが当たり前になっている現在では、例え都会から離れていようとも、北海道から沖縄まで、函館や大阪、岡山や盛岡などあらゆるところで同じように仕事を探してこなすことが可能です。

特に内職は特別な知識やスキルが一切必要ないために、全国の全ての人を対象にできるために良いテーマの1つとなるでしょう。

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サラリーマンが副業する場合は確定申告が必須

これまで副業掲示板での仕事の探し方、またサラリーマンであっても副業掲示板を運営可能であることをお話してきました。

副業することで今やどこにいても隙間時間に仕事をこなせますし、お金を稼ぐことができます。
しかし、サラリーマンであれば会社員であるために、副業自体が禁止されている企業も多いことでしょう。
その場合、副業がバレると就業規則に引っかかり、最悪の場合懲戒解雇もあり得ます。
そうなってしまうと、副業でお金を稼ぎ、収入を増やすはずが、本業自体を悪化させてしまい本末転倒になりかねません。

そうならないために、副業で稼いだ際には会社にバレないために確定申告を必ず行うようにしましょう。
確定申告により、副業で稼いだ分の「所得税」「住民税」の支払い方法を自分で選択することができ、それによって会社にバレることがないようにすることができます。

副業で会社にバレる一番の原因が「住民税」にあり、これを会社に任せてしまう「特別徴収」にしてしまうことでバレてしまいます。
自分で支払う「普通徴収」によって会社に副業分の税金がバレないようにしましょう。

では具体的には副業で稼いだお金がいくらから確定申告が必要なのか?ということですが、サラリーマンであれば正確には「年間の所得が20万円」を超える場合には必要となります。

所得とは、収入から支出を差し引いた金額を指すため、副業で稼いだ金額がそのまま適用されるわけではないため注意が必要です。
もしも副業を行う上で経費が掛かっているのであれば、収入額からその分を差し引いた上で申告することができます。

また確定申告には2種類あり、「白色申告」と「青色申告」の2種類があります。
白色か青色かで必要書類も異なり、準備も大幅に異なるためにこちらも注意が必要になります。

具体的な違いとしては、「青色申告は複式帳簿」、「白色申告は簡易帳簿」という点です。
青色申告の場合は複式帳簿のために、総勘定元帳をもとにして「損益計算書」と「貸借対照表」に加えて「確定申告書」「青色申告決算書」「控除証明書類」が必要となります。
また確定申告の前には税務署への開業届及び開業後2か月以内の青色申告申請・承認が必要です。

対照的に白色申告は「確定申告書」「収支内訳書」「控除証明書類」のみで良く、税務署への事前申請なども必要ありません。

上記のように、青色申告は白色申告と比較して非常に手間がかかりますが、控除額が大きいことや赤字の繰り越し、対象経費の拡大などのメリットを享受することができます。

しかし、このメリットを受けやすいのは副業における所得が1,000万円や2,000万円などの大きいケースに有効であるため、所得が100万円にも満たない場合にはメリットよりも手間の方が大きくなってしまうこともあります。
副業の所得額を鑑みた上で青色申告の手間とメリットを天秤にかけた上で選択するようにしましょう。

【青色申告に必要な書類】
・損益計算書(P/L表)
・貸借対照表(B/S表)
・確定申告書
・青色申告決算書
・控除証明書類
※申告の際にはマイナンバーも必要
【白色申告に必要な書類】
・確定申告書
・収支内訳書
・控除証明書類
※申告の際にはマイナンバーも必要

副業禁止されている会社の場合バレると懲戒の可能性がある

ではもしも副業が会社にバレてしまった場合具体的にどうなるのか?ということですが、最悪のケースは懲戒解雇です。
会社の就業規則に厳密性にも依りますが、厳しく規則が定められている場合は解雇も辞さない場合があります。

なぜ企業が副業禁止にするのか、その理由は「自社の売上機会を損なうため」です。
自社の社員が副業を行うことで、会社のために利用する時間が奪われる恐れがあることや、副業の内容が会社のサービスと競合する場合には売上そのものを損なう原因に繋がる確率も高まります。
または、副業に魅力を感じた社員が退職し、副業自体を本業にしてしまい兼ねません。
そのため、副業禁止を規則に明確にしている企業が多いのです。

また公務員の場合は、国家公務員法または地方公務員法にて、法律上営利目的の副業は禁止されているために、全ての公務員が副業規則に引っかかることになります。
公務員が副業を行う場合には、法律上定められた範囲で農業における収入や不動産における収入で副業を行う必要があります。
一部、アフィリエイトは法律に引っかからない記載もありますが、グレーであり違法になるケースも考えられるため、確実に罰せられないことを望む場合には避けた方よいでしょう。

以上から、副業禁止はサラリーマン、公務員ではまだまだ一般的であり、バレないようにする必要があり、確定申告が必須となります。
処罰における大半のケースはけん責や減給などの懲戒処分に留まることが多いですが、金額の大きさや副業自体の内容によっては解雇もあり得るため細心の注意を払いましょう。
解雇となると正社員として本業で安定して手にしていた収入が全てなくなる上に、キャリアに大きな傷跡を残すため転職も難しくなります。

最近流行りのウーバーイーツなどの単発バイトや日払い派遣の場合には手渡しで報酬を渡されるケースも多いため、副業がバレないと思われがちですが、渡す企業側が報酬履歴を付けている場合には国税庁にバレてしまいます。
日払いの派遣や単発バイトであったとしても、どこでバレるか分かりませんので、所得が20万円を超える場合にはしっかりと確定申告は行うようにしましょう。

なお、企業の就業規則上、副業に関する記載がない場合にはバレたとしても罰せられることはないため特に心配することはありませんが、税金を納める意味で確定申告を行うようにしましょう。

サラリーマンの確定申告は節税になる

サラリーマンが副業で稼いだ分を確定申告する理由は、何も会社にバレないようにすることだけではありません。
自分で稼いだ所得税を安くすることで節税対策も行うことができます。

確定申告時に発生す税金は「所得税」「住民税」「事業税」「消費税」の4つがありますが、このうち「所得税」を抑えることができれば他3つの税金を抑えることに繋がります。
確定申告により所得税を抑えることで、支払う税金を安くすることが可能となります。

そのために必要なことは以下の2つです。

・青色申告をする
・経費を余すことなく申告する

基本的に節税を考える場合には青色申告をすることで特別控除を受けなければ意味はなく、白色申告では控除を受けることができません。
最大で65万円まで控除可能となるため、節税においてはこの控除が一番大きな部分となります。

加えて、申告できる経費の幅が拡がることも大きな節税に繋がります。
家族を専従者として給与を支払うことにできるため、経費計上が可能となります。
よく使われる手段としては、自分の奥さんを給与所得者として所得する分散させるケースがあります。

その他にも個人事業主であれば、個人事業を行う上で必要なもの、例えば、交通費、電気光熱費、本などの書籍代、家賃、車の駐車場代やパソコン購入費用なども経費として計上することができます。
日常生活における全ての要素が個人事業のための経費としてみなすことができるため、領収書は全て取っておくことで経費計上できます。
これら全てを青色申告時に経費計上させることで所得を減らし、掛かる所得税を圧縮することで支払う税金を減らすことが可能となるのです。

その他、もしも赤字計上しても青色申告であれば最大で3年間繰り越すことができます。
翌年利益を大幅に出してしまっても全円の赤字と相殺できることも大きなメリットです。

確定申告の書き方は知っている人に聞きながら確実に対処するのがおすすめ

確定申告の必要性は分かっても、実際に全てを一人で準備するとなると時間も手間もかかってしまいます。
簿記2級程度の知識を有している方であればさほど難しくないかもしれませんが、簿記に関する知識に自信がない方は基本的に知っている人に聞き対処することをおすすめします。

方法としては以下の2通りがあります。

・税理士に頼む
・確定申告会場で税理士に聞きながら対処する

経験上、青色申告の場合には複式帳簿と税務署への事前申請が必要になるために、簿記の知識がない場合には多少お金を払ってでも税理士に頼むことをおすすめします。
まず自分で用意しようとしても帳簿の付け方、申請のための準備に非常に手間取ります。
多少の投資をしても、自分が勉強や手間をかける時間を鑑みると十分見合うでしょう。

反対に白色申告であれば、特に税理士に頼む必要はありません。
簡易帳簿で良いため、売上と経費(レシート)さえ準備をしておき、確定申告は都市ごとに指定されている確定申告会場にて常駐する税理士とともの書類を作成してそのまま提出する方法が一番効率的です。

いずれの場合にも共通しているのは「知っている人に聞きながら対処する」ことであり、簿記を一から学ばなければならない場合には対処する時間を考えると全て人任せで対応してしまうのが良いでしょう。

個人事業主として将来的な独立を目指すことも可能

サラリーマンの傍ら副業を行い、収入が増えてくれれば独立も目指すことができます。
副業を本業にし、サラリーマンを退職することで自分で生計を立ていく生き方を選択可能となります。

組織の所属しながら働くことは、給与面の安定性は非常に魅力ではありますが、やりがいや自由度の低さでストレスを抱えてしまいがちです。
しかし、自分の好きなことで自由に働き自由に稼げれば、組織に依存することなく生活でき、やりがいやストレスを軽減できる可能性があるでしょう。

副業はその足掛かりにすることができ、上手く軌道の乗せれば十分に可能性があるでしょう。